ドイツ・グラスヒュッテで手仕上げした時計の数々
完璧なモノづくりと芸術の地、ザクセンの薫り高い時計を創造するA.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)。
時計師として名を馳せていたフェルディナント・アドルフ・ランゲが、ザクセンの都・ドレスデンからエルツ山地の町・グラスヒュッテに移り住み、1845年に時計工房を開いたのがその始まりだ。
1845年からスタートした歴史は、アドルフの死後2人の息子が後継者となって規模を拡大、1868年に「A.ランゲと息子達」という意味を持つ「A.ランゲ&ゾーネ」というブランド名が誕生。
その後同ブランドは、第1次世界大戦、世界恐慌という歴史の荒波に翻弄され、続く第2次世界大戦後は東西ドイツ分離により、会社は東ドイツに国有化されてしまう。
しかし、かつてブランドの消滅とともに西側に脱出していた時計師、アドルフの曾孫であるウォルター・ランゲは、東西ドイツ統合を機にグラスヒュッテに戻り、ランゲブランドの復活を図る。
伝統的な手法、技術に惜しみなく現代のハイテクノロジーを投入し、2007年には31日間パワーリザーブという空前絶後の「ランゲ31」、2008年には120時間パワーリザーブ、世界初のハック機能付きトゥールビヨン「カバレット トゥールビヨン」などの発表で時計の<常識>を次々と破るドイツを代表する時計ブランドとして常に注目されている。